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2014年6月9日月曜日

【愛酒多飲】北海道 定例会 参加してきました。

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先日6月4日に、北海道庁農政部主催の道産酒を楽しむ会
【愛酒多飲】から講演会の依頼をいただき
恥ずかしながら、お話させていただきました。

テーマは【酒屋から見た北海道産の清酒と他県との違い】

どのような内容の話をすればよいのか、イメージを考えるのにちょっと時間が必要でしたが
とりあえず、自分が酒販店を始めた経緯から、率直な意見を伝えようと語らせていたきました。
時間は15分から20分前後ということで、短い時間でしたが、中々緊張感のある会でした。




簡単に内容をお伝えしますと、最初、実家である酒販店に勤めるまでは、土木関係の仕事に就き
北海道開発局の出向業務にて仕事をしておりました。

平成14年に父が他界し、酒販店に戻ったのですが、先代が営んでいた際には、ビールや日本酒、雑貨などいわゆる昔ながらの酒屋をしておりました。ただこのままのやり方だと、
将来性が厳しいと考え、日本酒やワインなど専門性の高い酒販店に転換しようと始めました。

最初は、どのように始めてよいかわからず、まずは北海道の日本酒から扱いを開始しました。
お取引のある飲食店の協力でイベントを開いたりしてましたが、道産酒の味わいはというと
味わいの個性や抑揚が感じられない。という印象でした。

その間、道外酒との取引や試飲をして、少しづつ日本酒の味わいがわかりつつあった中で
衝撃を受けたのが、広島県の蔵元【竹鶴】でした。

今年10月のNHK 朝の連続テレビ小説に始まる【マッサン】に登場する
ニッカの【竹鶴正孝】の生家が竹鶴酒造なんです。

その日本酒を飲んで驚いたのが、冷や【常温】で飲んだときと燗で飲んだときの印象がまるで違い
お酒の個性、主義主張をしっかりと出している日本酒だという印象がありました。

日本酒を知れば知るほど、北海道の日本酒から離れていき、特に力を入れていませんでした。
色々と、事情などもありますので、ただ北海道の日本酒も大手の清酒メーカーが多く、
どうしても一般的な日本酒を造るのが普通かと思います。

ただ今まであまり力を入れていなかった北海道の日本酒で飛躍的に伸びたのが
金滴酒造かと思います。

こちらの蔵元は、4年ほど前に一掃してから新たな杜氏を招き、飛躍的に変革した日本酒です。
ここの杜氏は以前まで、福岡、石川県などの清酒蔵で働き、そこでの知識を生かして金滴酒造の杜氏として招かれました。

直接蔵元に伺い、お話を聞きに行きましたが、試飲をしますと
北海道の酒造好適米を生かした日本酒を造り、
しっかり酒米を生かした造りをしているのに驚きました。

彗星、吟風など米の特徴を生かした造りと味わいが明確で、感動すら覚えました。
正直、他の北海道の清酒メーカーにはない味わいだったので、将来性を感じましたね。

今後としては、北海道の食と日本酒のマリアージュなど、もっと北海道ブランドを大事にし
日本酒ないしは、北海道の食材などももっとアピールすべきかと思います。
あとは、作り手と売り手のコミュニケーションも非常に大事ですし、もっと話し合う必要があるのでは
と感じます。

とまあ、こんな感じの話をしてみました。

とにかく、伝えるのは難しい。
そう痛感します。

もっと自分も勉強し、皆さんに日本酒のよさをアピール出来るようにしたいですね。

本当に【愛酒多飲】のスタッフの皆様、良い機会を作っていただきまことにありがとうございました。

私自身ももっと勉強していきたいと思いますので
どうかよろしくお願いいたします。




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